キミノート。
私はしばらく唖然としていることしか出来なかった。
名前……覚えててくれたんだ……。
私はあったかい気持ちのまま、家へと帰っていった。
その日の夜。
私はベットに潜って、あの人のことをずっと考えていた。
(どうしてこんな、ドキドキしてるんだろう……)
そう思いながらも、心のなかではなんでドキドキしているかは、薄々気づいていた。
だけど、気付きたくなかった。
こんな気持ちになるのは初めてだったし、何よりも、怖かった。
―恋。
そう。これは『恋』。
私は今まで恋をしたことがなかった。
だから『恋』ってものがなんなのかも知らなかった。
でも…
私はひとつだけ知っていたんだ。
恋は切なくて、苦しくて、辛い。
だけど、とても幸せな気持ちになれるんだ、って。
「……そうだ」
私はベットから出て、机の引き出しを探りだした。
確か…まだ使ってなかったノートがあるはず……
「―あった…」
私は一冊の、どこにでもある普通のノートを取り出した。
―ここに私の思いを書き込んでいこう。
なんでこの時の私がそんなことをしようと思ったのかはわからない。
今の私にも。
ほんとにただの思いつきだったんだ。
そして私は新しい1ページを開く。
名前……覚えててくれたんだ……。
私はあったかい気持ちのまま、家へと帰っていった。
その日の夜。
私はベットに潜って、あの人のことをずっと考えていた。
(どうしてこんな、ドキドキしてるんだろう……)
そう思いながらも、心のなかではなんでドキドキしているかは、薄々気づいていた。
だけど、気付きたくなかった。
こんな気持ちになるのは初めてだったし、何よりも、怖かった。
―恋。
そう。これは『恋』。
私は今まで恋をしたことがなかった。
だから『恋』ってものがなんなのかも知らなかった。
でも…
私はひとつだけ知っていたんだ。
恋は切なくて、苦しくて、辛い。
だけど、とても幸せな気持ちになれるんだ、って。
「……そうだ」
私はベットから出て、机の引き出しを探りだした。
確か…まだ使ってなかったノートがあるはず……
「―あった…」
私は一冊の、どこにでもある普通のノートを取り出した。
―ここに私の思いを書き込んでいこう。
なんでこの時の私がそんなことをしようと思ったのかはわからない。
今の私にも。
ほんとにただの思いつきだったんだ。
そして私は新しい1ページを開く。