キミノート。
そうなのだ。








かれんには好きな人…っていうか彼氏がいる。






名前は秋山 亮(りょう)。



亮はかれんに似て、テンション高くていつもみんなを盛り上げてくれる、すっごい面白いやつ。




私と亮とかれんは、仲が良かった。


私と亮が幼なじみと言うこともあって。




かれんは亮といるうちに、だんだん好きになっていったらしく、中学校に行くまでになんとか付き合ってやる!と決めていた。





そして見事両思いになることが出来たんだけど、その恋のキューピッドをしたのが私、ってわけだったんだ。






「まぁそうだけどね…でも、ほんとにかれん、感謝だよ♪」







「いいっていいって♪」




そう私達が教室の入口で話していたら、タイミングよく立花くんと数人の男子が歩いてきた。









「おっ♪ぐっどたいみ~んぐ♪早速頑張っちゃうよ~♪いくよ、可菜ッ」






「え!!??ちょ、かれん~!!??」








かれんは混乱している私を無視し引きずりながら、ずんずんと立花くんのほうへ近づいていく。










あと5メートル…








あと3メートル…







あと1メートル……











……かれんは立花くんの目の前に立ちはだかった。








「あの…誰あんた??てかなんか用??」










立花くんはさも不機嫌そうな顔をしている。








「かっかれん!!やっぱりやめようよぉ…」




私が必死に訴えかけても、かれんは全く聞いてなく、話し続けた。






「あたし??あたしは響かれん。こっちは小原可菜。あのさ……あたし達と友達になってくれない!!??」



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