キミノート。
ガシャン。



「ほら、ついたぞ」



私がいろいろ考えているうちに、いつの間にかもう学校に着いていた。





「あと30秒で式始まるぜ。お前も急げ!じゃな。」


私を降ろし、近くに自転車を置いたかと思ったら、彼はすぐに校舎に向かって凄い勢いで走り出した。







「え!?あ、あの…」





私が声をかけようとしたときには、もう後ろ姿さえ見えなかった。



お礼…言ってないんだけどな…





でも、とにかく今は式にいかなくっちゃ!!


今は気にしないことにして、私も急いで式へと向かった。


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