満たされぬ僕の人生路



僕は無事、地元の小学校に入学することができた。


まぁ、入学式はキョロキョロしっぱなしで怒られちゃったけどね!!笑


それでもちゃんと入学はできた。


毎日歩いて学校に通って、友達がいて、すごく幸せだった。


祖父母が可愛がってくれていたおかげで素直でかわいい元気な子に育つことができたよ。


そんなとき、父が新しい恋人を連れてきた。


とはいっても、僕が知ってる人だから面識ないわけではないんだけどね。


彼女はすぐに僕たち家族に馴染んだ。


僕はその彼女さんが大好きになったんだ。
だから彼女にあるお願いをした。






「わたしのおとうさんと、けっこんしてください!わたしのママになって!」





我ながら純粋で可愛い告白だよね笑


彼女は僕の言葉に驚いて、笑って答えた。


「1週間、-yuma-がいい子にしていたらね」


僕はその言葉に舞い上がって、本当にいい子に過ごした。


1週間が過ぎても僕はいい子に過ごした。


そして、少し経った頃、


「俺は彼女と結婚しようと思う」


そんな言葉を父から聞いた。


もちろん僕は喜んだ。祖父母も渋々だったけど祝福してたよ。


そこからはトントン拍子に事が進み、ついに父と、これから母になる彼女の結婚式が行われた。


僕の好きなレストランで盛大に行われた。


僕は綺麗なドレスを着て、花びらを散らした。満面の笑みを浮かべながら。


そして僕は父に書いた手紙を読んだ。


「大好きなパパへ。
 結婚おめでとう。新しいママと一緒に幸せになってね。
 パパと私は忙しくてあんまり会えないけど、一緒にいれるときはたくさん遊んでくれるし
 一緒に旅行に行ってくれるから大好きだよ。
 じいじとばあばとも仲良くしてね。
 これからもずっと大好きだよ。
 -yuma-より。」


父、酔っ払ったのもあって大号泣。


すっごい大泣きしてたな笑


小学校1年生の僕の言葉は純粋で真っ直ぐだったから、きっと心に届いたんだろうな


そこからは母として一緒に生活し始めたお母さんができた。


小学校2年生になっても変わらない平和な生活だった。


だけど、2年生が終わる頃に僕にとってすごく辛い出来事が起こる。


これが運命を左右したとも言えるかもしれない…
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