フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる

好きです、先輩

今日、私・小桜 彩(こざくら あや)は、


憧れの富谷 櫂(とみや かい)先輩に告白する。


「ずっと前から先輩のことが好きでした」


「あーごめん、無理。タイプじゃないんだよね」


そして、今日、あっさりフラれました。



翌日。


「うわぁあん、怜実慰めて〜!!」


「さっきから慰めてるでしょ」


「頭撫でてよ〜!!」


朝、私より早く学校に来る古谷 怜実(ふるや さとみ)に昨日あったことを話し、慰めてもらってる。


「てか、彩も彩だと思うよ」


「何でよ!?」


「確か富谷先輩だっけ?あの人に告白したら100%フラれるって聞いたことあるよ?


よくそんな中で告白したわね」


「うぅ…怜実の鬼ぃい!」


「鬼で悪かったわね」


はぁ…と呆れるようにため息をついた怜実。


私はプクーッと頬を膨らまかせ、


ちょっと怒った顔をして怜実を見た。


だって、富谷先輩のこと、好きだもん…。


100%フラれるっていう噂は知ってたけど、


それでも、好きだから。


先輩はまだ彼女いないらしいし、


これから本気出してやる!


1人で決心を固めた時だった。
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