フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる

デートのお誘い?

「小桜…彩ちゃん、で合ってるよね?」


今、目の前に大好きな先輩がいる。


「は、はい!小桜彩です!1年C組10番の小桜彩です…!」


「…っぷ、テンパってる?」


先輩は私を面白がるように小さく笑った。


う…笑われちゃった。


「て、テンパってます…!!」


「…確か文化祭実行委員1年委員長だよね?」


「?はい!」


季節は5月。


文化祭は10月下旬に行われる。


「…今週末、一緒に出かけない?」


「………え?」


「学年ごとに必要なもの違うでしょ?確認したくって」


「?それならもうまとめてますよ…!」


「あ〜…じゃなくて、下見。イメージと違うこと例年あるらしくてさ」


「!なるほど…!イメージと違うとちょっとショックですもんね…!」


「そうそう。だから今週末出かけない?」


「いいですね…!賛成です!」


先輩、やっぱりすごいな。


こんな時期から文化祭準備頑張ってる。


私も1年生文化祭委員代表として、頑張ろう…!


「…?」
< 10 / 56 >

この作品をシェア

pagetop