フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる
時は流れ、8月。
夏休み中盤で、ほとんどの生徒が遊びまわっているだろう中で、
俺は特に仕事がないのにも関わらず生徒会室に来ていた。
家にいても暇だから……というのは表の理由。
本当の理由は彩ちゃんに会いたいくて来た。
って言っても彩ちゃんが夏休み中、学校にいるなんて分からないけど。
連絡先を交換したのにも関わらず、1回も連絡を出来ていない。
文化祭の連絡をすると言ったが、直接話す方が俺自身は彩ちゃんの顔を見れて嬉しいから結局連絡はしなかった。
けど……あっちからも連絡ないとなると、さすがに不安になる。
……ほんとに俺らって、両想い、なのか?
生徒会室で各学年の文化祭委員長に配布するための予算書をパソコンで黙々と作成していた。
その時、生徒会室の出入り口の扉が開き、彩ちゃんかなと思ったが、
そんな都合よく物事はいかず…
「あれ?櫂くん?」
「あ、凛先輩」
「やっぱり櫂くんだ!久しぶり!」
俺を見てパアァと喜んだ顔をして寄ってきたのは、去年生徒会長で柊のお姉さんの日暮 凛(ひぐれ りん)先輩だった。
「凛先輩、夏休み中にどうしたんすか?」
「いや家だと勉強集中出来なくって、生徒会室使って勉強しようかな〜って。ほら、あたし元生徒会長だったし?」
この人……生徒会の特権を使いやがって…。
この人もう無効なのに。
夏休み中盤で、ほとんどの生徒が遊びまわっているだろう中で、
俺は特に仕事がないのにも関わらず生徒会室に来ていた。
家にいても暇だから……というのは表の理由。
本当の理由は彩ちゃんに会いたいくて来た。
って言っても彩ちゃんが夏休み中、学校にいるなんて分からないけど。
連絡先を交換したのにも関わらず、1回も連絡を出来ていない。
文化祭の連絡をすると言ったが、直接話す方が俺自身は彩ちゃんの顔を見れて嬉しいから結局連絡はしなかった。
けど……あっちからも連絡ないとなると、さすがに不安になる。
……ほんとに俺らって、両想い、なのか?
生徒会室で各学年の文化祭委員長に配布するための予算書をパソコンで黙々と作成していた。
その時、生徒会室の出入り口の扉が開き、彩ちゃんかなと思ったが、
そんな都合よく物事はいかず…
「あれ?櫂くん?」
「あ、凛先輩」
「やっぱり櫂くんだ!久しぶり!」
俺を見てパアァと喜んだ顔をして寄ってきたのは、去年生徒会長で柊のお姉さんの日暮 凛(ひぐれ りん)先輩だった。
「凛先輩、夏休み中にどうしたんすか?」
「いや家だと勉強集中出来なくって、生徒会室使って勉強しようかな〜って。ほら、あたし元生徒会長だったし?」
この人……生徒会の特権を使いやがって…。
この人もう無効なのに。