フラれたはずなのに、なぜか迫ってくる
お弁当のふたを開き、お弁当に入っている唐揚げを食べた。
「それで、話って…?」
やっぱり紗奈ちゃんが転校しちゃうとかかな…?
悲しいことだけど、受け止める自信はある…!!
いつもそうだった。
小学校の友達が急に転校するって言われても、泣かずに受け止めることが出来た。
「だから大丈夫だよ、紗奈ちゃん…!受け止める覚悟私あるよ…!」
「彩ちゃん…。じゃあ、言うね。あのね、
この前たまたま聞こえちゃった話なんだけど……富谷先輩、好きな人がいるんだって」
「え、あ、それは、知ってる…2年生の噂がこっちまで流れて来たし…。入学式で一目惚れってやつだよね?」
「うん…。それで先輩の好きな人…、3年生の元生徒会長さんって噂なんだけど、もしかしてそれも知ってたりする?」
「え………?」
2つ目の唐揚げを食べようとする手が止まる。
3年生の元生徒会長、さん……?
「そ、それ聞いたのがね、この前のお昼休みで。
たまたま2年生の先輩が話してるの聞いちゃって。それでねーー…」
先週。
『櫂ってさ、3年の元生徒会長好きな説あるよね!』
『確かに。うちらと話してる時と違って、楽しそうっていうか、なんか丸いよね』
『絶対櫂元生徒会長好きだわ〜』
『元生徒会長なんて敵わないよね〜』
「ってな感じで、先輩たちこの前言ってて…」
「そう、なんだ…」
私は今まで何てバカな勘違いしてたんだろう…
「あ、でもこれはあくまで噂だし!真に受けずにさ、これからも頑張ろうっ?」
「無理だよ…」
「それで、話って…?」
やっぱり紗奈ちゃんが転校しちゃうとかかな…?
悲しいことだけど、受け止める自信はある…!!
いつもそうだった。
小学校の友達が急に転校するって言われても、泣かずに受け止めることが出来た。
「だから大丈夫だよ、紗奈ちゃん…!受け止める覚悟私あるよ…!」
「彩ちゃん…。じゃあ、言うね。あのね、
この前たまたま聞こえちゃった話なんだけど……富谷先輩、好きな人がいるんだって」
「え、あ、それは、知ってる…2年生の噂がこっちまで流れて来たし…。入学式で一目惚れってやつだよね?」
「うん…。それで先輩の好きな人…、3年生の元生徒会長さんって噂なんだけど、もしかしてそれも知ってたりする?」
「え………?」
2つ目の唐揚げを食べようとする手が止まる。
3年生の元生徒会長、さん……?
「そ、それ聞いたのがね、この前のお昼休みで。
たまたま2年生の先輩が話してるの聞いちゃって。それでねーー…」
先週。
『櫂ってさ、3年の元生徒会長好きな説あるよね!』
『確かに。うちらと話してる時と違って、楽しそうっていうか、なんか丸いよね』
『絶対櫂元生徒会長好きだわ〜』
『元生徒会長なんて敵わないよね〜』
「ってな感じで、先輩たちこの前言ってて…」
「そう、なんだ…」
私は今まで何てバカな勘違いしてたんだろう…
「あ、でもこれはあくまで噂だし!真に受けずにさ、これからも頑張ろうっ?」
「無理だよ…」