俺だけの特権
「..................っ、」
耳元で、
囁くように言葉を言われたのは初めてで。
その距離の近さに、
凄く心臓がばくばく鳴ってるのが分かる。
そんな心臓のばくばくが収まらないなか。
「ねるの柔らかさも、甘さも、
......ぜんぶ、俺だけのものになればいいのに、」
降ってきたのは........................
──────私を独り占めしたい。
そんな風にも取れる言葉で。
普段、そんなことを、
言わないちーくんだから。
「ふふっ、甘えん坊なちーくん、可愛いっ」
つい、そう言葉に出して。
私の方が年下なのに、珍しく、
年上風を気取ってちーくんの頭を撫でてみると。