俺だけの特権



「.........っ、今まで隠してたけど、俺が、
〝甘えたい〟って思うのもねるだけだから」



そう言って、普段は見せない、
照れくさそうな顔をしてから。



この前とは逆で。



私の胸元に顔をうずめる、ちーくん。



む、胸に顔当たってるの気づいてるのかな?



そう気になったのは、ほんの少しで。



「.........っ、ちーくん、
今日、なんで疲れちゃった.........の?」



今日、ちーくんに対して、
1番〝気になってたこと〟を尋ねると。



「.........んー、まぁ、簡潔に言えば、
好きでもない女の子たちが寄って来たから」



私にでも、
分かるような言葉で言ってくれたちーくん。



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