俺だけの特権



「俺がねるの風邪、貰ってやる」



そう言ってちーくんは........................



「............んっ、」



私のくちびるに、
ふわりと優しく、温もりも落とした。



初めてのその温もりに、ドキドキしたのに。



私は、風邪を引いていて。



熱もあったからか、キャパオーバーで。



頭が回転してなくて、
もともとない語彙力は更になくなって。



「........................ちーくん、すき、」



そう、ゆっくり言葉にしてから。



私は、本日2回目。



ものの見事に、
──────意識を失った。


< 18 / 24 >

この作品をシェア

pagetop