俺だけの特権
「俺がねるの風邪、貰ってやる」
そう言ってちーくんは........................
「............んっ、」
私のくちびるに、
ふわりと優しく、温もりも落とした。
初めてのその温もりに、ドキドキしたのに。
私は、風邪を引いていて。
熱もあったからか、キャパオーバーで。
頭が回転してなくて、
もともとない語彙力は更になくなって。
「........................ちーくん、すき、」
そう、ゆっくり言葉にしてから。
私は、本日2回目。
ものの見事に、
──────意識を失った。