俺だけの特権
「......っ、ちーくん、.........待ってた、」
その声に素直に反応すると。
「.........っ、ねる。今日は、体調大丈夫?」
扉を開けて入ってきたのは..................
私の1つ上で、幼なじみの男の子。
名前は、藤原智沙くん。
私は、ずっと〝ちーくん〟って呼んでる。
ママたちによると、
私が初めて呼んだのもちーくんだったらしい。
そんな、ちーくんに。
「っ、今日は......ゴホッ、昨日より調子いいの」
少し咳き込んじゃだけど、そう伝えると。
「.........まだ、完全復活じゃねーじゃん」
私の寝ているベッドのふちに座って。
私の頭にポンッと手を乗せて言うちーくん。