俺だけの特権
私がちーくんを縛り付けてることぐらい。
ずっと...............頭の中では分かってるのっ。
私は、あんまり学校に行けてないから。
──────友達はゼロ人。
それに、ちーくんと、学年も違うから、
学校が、〝楽しい〟なんて思ったことなくて。
ちーくんも同じだったらいいのに............
そう思っていると。
「...............んー、いや、ぼちぼちかな」
〝ぼちぼち〟なんて、
曖昧な答え方をするちーくん。
〝ぼちぼち?〟
私がそう尋ねる前に。
「いや、やっぱ修正させて」
素早く言葉を出したちーくん。