狼少女と、溺愛男子
「............っ、ちょ、なにっ!?」
驚いて振り返れば、囲まれてる彼。
佐渡琉架くん。
綺麗なアッシュブラウンの髪と、
吸い込まれそうになるブラウンの瞳に。
ジッと見つめられて視線が合う。
そして..............................
「俺は、聖里を誘ってんだけど」
女の子に囲まれたままそう言ってる真剣な顔。
そんなの気にせず帰ろうとしたのに。
「あ、じゃあ、
中尾さんも友達になろーよ!」
「あっ、それいいね!」
「そしたら、一緒に帰れるでしょ?」
口々にそう言葉にする女の子たち。