狼少女と、溺愛男子
でも..............................
「私、友達いらないから」
私は冷たく、
そう言い放ってその場を後にした。
ときどき、
〝友達が欲しい〟なんて思うときもあるのに。
私に..............................
近寄って来る女の子たちは、
みんな、琉架くんに近寄りたい女の子ばかり。
本当に私と、
〝友達〟になりたいと思ってる子なんか。
──────今まで、1人もいなくって。
結局、利用されるだけされる始末。
みんな、大企業の御曹司の、
琉架くんに近づければそれで満足で。
使い道がなくなったら、
文句を言われて、〝イジメ〟に発展するだけ。
分かってるから、不用意に、
〝友達〟ってものをつくるのが嫌いで。
一匹狼みたいだからって、
ついたあだ名は、〝狼少女〟だった。