狼少女と、溺愛男子



「よぉ、聖里!」



うん。意味分かんない。



家は、徒歩5分圏内という近さ。



近所に住んでいる彼が、私の家で、
お母さんの作った〝カレー〟を食べている。



「.....................は?なんでいんの?」



おかし過ぎる状況にそう口に出すと。



「やぁねぇ!聖里!
琉架くんが来るのはいつものことじゃない♪」



嬉しそうな声を出すお母さん。



「............いや、そうだけど。呼んでないし」



学校では、
『友達いらないから』って言ってるから。



琉架くんが言わない限り、
誰も知らないし、言ってないけど。



私と琉架くんは、
一応、〝幼なじみ〟って関係だ。


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