狼少女と、溺愛男子
***
私は、琉架くんがいることに絶望して。
『ご飯、いらないから』
そう言って、
部屋に戻るなり、ベッドに潜り込んだのに。
「...............カレー、持って来たけど」
琉架くんが、
おぼんにカレーを乗せて持ってきて。
しかも...........................
「なんで勝手に部屋に入るわけ、」
勝手に入ってくる始末。
いくら幼なじみとは言え、ここは私の部屋。
つまりは、仮にもレディーの部屋だ。
簡単に入れる琉架くんは、
デリカシーがないというか..................
〝よくそれでモテるね?〟
なんて、言ってやりたくなるレベル。