狼少女と、溺愛男子



そう思っていると..................



「入りたくて入るんじゃねーわ」



そう、ひと言放つ琉架くん。



「...............じゃあ、出てってよ‼︎」



琉架くんに、
出て行って欲しくて声を荒げると。



琉架くんは、
そっとカレーをテーブルに置いてから。



「聖里.....................、間違ってたらごめん。
中学のときのこと、まだ、怖い?」



下から私を覗き込むようにして、
聞いてくる琉架くん。



「..................っ、そんなわけっ、」



〝そんなわけない‼︎〟って言い切りたいのに。



言い切れない自分がいて悔しくて。


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