寝ても覚めても、離してやんない
❀2

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 で、思い付いたことを朝の登校時間に打ち明けた。



「暖と夜一緒に寝ればいいんじゃない?」



 名案だね。



「却下」



 こんな名案をバッサリ切り捨てられるの、暖しかいないよ。



「なんでよ、お泊まりしようよ」

「永遠にか?」

「実質同棲」

「絶対してやらねー」



 あ、暖の頑固発動。

 どーせまた、うちの家族に迷惑がかかるからとか思ってるんだろうな。

 もうみんな、わたし達が相思相愛なことくらいわかってるのに。



「俺が言ってるのはそういうことじゃない」

「どういうこと?」

「俺がいなくても、一人で寝られるようになったら完治したってことだろ」

「……あぁ」



 そういう、こと。

 暖がいなくちゃ生きてけないわたしを、やめさせたいわけね。





「……今のくみんは、俺に依存してるだけにしか見えねぇよ」





 ポツリと頭上から落とされた言葉は、やけに重たかった。


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