寝ても覚めても、離してやんない
「だってくみんはワガママ姫だもん。自分の気持ちばっかり押し付けてない?」
「……うぐぐ」
ニッシーはわたしの友達だけど、暖の友達でもあるから。
公平な第三者の視点を持ちすぎてる。これじゃわたしに都合が悪い。
「そういうところが可愛くもあるんだけどね」とフォローになっていない言葉を残し、ニッシーは去っていった。
なんて神出鬼没な女……。
でも正直、ニッシーの言葉で冷静になった自分もいた。
意地張ってたのはわたしだったかも。
原因も解決方法もわかってるんだから、素直に実行すべきだ。
暖と、今すぐにでも付き合うために。
うん、この目標だったら頑張れそう。