寝ても覚めても、離してやんない
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睡眠時間は二時間を切った。
眠れても目が覚めちゃって、合計時間はそんなもんだったと思う。
ううん、頭がぐらぐらする……。
「……くみん」
はっ。
目を開けたところは暖の腕の中。
あれ……暖が恋しすぎて幻覚見えてきたかな。
それとも夢?
「辛いなら言えって言ったのに……」
「うーん、これって、マンガでいうところの修行パートなんだよねえ」
「え……?」
「わたしが頑張んなきゃ意味なさすぎ、みたいなさ」
暖の匂いを嗅いだら強制的な眠気が襲ってきた。
夢で二度寝とか斬新だ。
「つまり暖が好きすぎてやばすぎ、なんだよね~……すぅ」
「は……? ちょ、おい……っ」
でもそういえば、制服に着替えた記憶があるなあ。
どれが現実で夢なのか、あやふやになってきた。