寝ても覚めても、離してやんない
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「お邪魔しま~す、めちゃくちゃにされに来ました~」
「っだ、まれっ」
「んむぐっ」
意気揚々、暖の家に入って宣言したわたしに、黒ずくめの男が後ろから眠り薬を嗅がせた……!
しかし実際は黒ずくめの男ではなく暖で、眠り薬ではなく暖エキスの染み込んだ制服であった。
「誰かいるっけ?」
「……いない」
じゃあ今の発言、何も問題ないじゃん。
恥ずかしがりやさんめ。
「……にへ、やりたい放題だね♡」
「うるさい、早く行くぞ」
「きゃっ♡」
繋がれた手に引かれて階段を上がっていく。
幼なじみのよしみで黙っててあげるけど、手汗びしょびしょだね。
スマートにいけないところも好き……♡