寝ても覚めても、離してやんない



「暖は……?」

「暖さんは、下でテレビ見てる」

「ふうん」



 今日はだめな日か。


 ずっと一緒にいてくれるか、わたしが寝たらどこかに行くか。暖の気まぐれしだいで変わってしまう。

 わたしはいつまでもいてほしいのに。



「お姉ちゃん、今日のごはんはね、私も手伝ったんだ」

「えらいね」

「……えへ、お姉ちゃんにほめられるのが一番嬉しい」



 行こう、と差し出された手。

 わたしを本気で慕ってくれている妹の眼差し。


 わたしは性格が悪い。

 こんなに良い妹を持ったのに、未だ納得できてないなんて。


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