眼鏡をかけていてもキスできますか?
意志の強そうなつり上がった目が苦手だし、さらに丈夫が太いブローチックなメタルスクエア眼鏡がそれを強調していて怖いし。
なのにミーティングルームにふたりっきりとか、耐えられるわけがない。
そんな課長とのふたりの作業は、それでなくても落ちているメンタルをさらに削っていく。
特に無言が堪えるが、彼に提供できそうな話題も思いつかなかった。
「コンタクトにするのか?」
「えっ、あっ、ひゃい!」
しばらく無言が続いたあとに唐突に声をかけられ、……噛んだ。
恥ずかしくて顔があっという間に熱を持つ。
「コンタクトはやめた方がいいぞ。
知り合いにそれで角膜に傷が入って失明しそうになった人間がいる」
それは課長としては親切だったんだろうが、いまの私には逆効果だった。
「……人の気も知らないで」
「それに手入れは大変だし、ランニングコストも馬鹿にならないし、すぐに目は乾くし」
私の気持ちなんて知らずにべらべらコンタクトの欠点をあげる課長に、とうとう私のメンタルが崩壊した。
「わかってますよ、それくらい!
でも、眼鏡のせいで好きな人に振られたって聞いて、まだ反対できるんですか!?」
なのにミーティングルームにふたりっきりとか、耐えられるわけがない。
そんな課長とのふたりの作業は、それでなくても落ちているメンタルをさらに削っていく。
特に無言が堪えるが、彼に提供できそうな話題も思いつかなかった。
「コンタクトにするのか?」
「えっ、あっ、ひゃい!」
しばらく無言が続いたあとに唐突に声をかけられ、……噛んだ。
恥ずかしくて顔があっという間に熱を持つ。
「コンタクトはやめた方がいいぞ。
知り合いにそれで角膜に傷が入って失明しそうになった人間がいる」
それは課長としては親切だったんだろうが、いまの私には逆効果だった。
「……人の気も知らないで」
「それに手入れは大変だし、ランニングコストも馬鹿にならないし、すぐに目は乾くし」
私の気持ちなんて知らずにべらべらコンタクトの欠点をあげる課長に、とうとう私のメンタルが崩壊した。
「わかってますよ、それくらい!
でも、眼鏡のせいで好きな人に振られたって聞いて、まだ反対できるんですか!?」