野いちご学園 逆ハーアイドル寮
「なぜ、つけているんだ」
「えっと……」
「そのヘアピンのことだ!」
怒り顔の男子に、責められてしまいましたが。
もっ、もしや……
学園の校則では『ドクロがついたヘアピン』は、つけてきちゃいけなかった?
生徒手帳の文言を、隅から隅まで読破していなくてごめんなさい。
このドクロのピンは総長様が今朝、編みこんだ私の前髪を耳上でとめるためにつけてくれたものだけど……
「こっ、、、こここ……校則違反なら……今すぐ……取りますから……」
「はぁ?」
「ごっ、ごめんなさい」
そして9年前のことも、申し訳ありませんでした。
小2までは、二人だけで遊ぶくらい仲が良かったのに。
私が何かしちゃったから、私を避けるようになっちゃったんだよね?
そうだよね?
直月君。