野いちご学園 逆ハーアイドル寮


お弁当の中身が同じ環くんが、教室にいないことを確認できました。

安心して、バッグからお弁当ポーチと水筒を取り出し机の上に。



包みをほどき「いただきます」と手を合わせた、ちょうどその時


「ちょっと、顔見せてよ」


私の机の前から、かすれ声が飛んできた。



私が反応するよりも先に私のあごがつかまれ、上を向かされる。



目の前には、私を茶化すように下品に笑ってる女子3人がいて


「花園さんの顔をまじまじ見るの、私初めてだー」


「もっとゾンビみたいな、不幸顔をしてるかと思ってた。ウケるー」


口元の主張きつめの赤いグロスを、意地悪く光らせている。



私の机の前に立っているのは、我がクラスの陽キャ3人女子だ。

この学園の高2女子のトップに立っていると言っても、過言ではない。

他人の悪口を言ふらすのが大好きな、派手系カースト上位者。

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