野いちご学園 逆ハーアイドル寮


そして私からひざ掛けを剥ぐと、ふわふわの毛に美少女顔をうずめて……


「あぁぁぁ~ ほんとこの匂い大好き~」


終始お寝ぼけ状態で、窓際の自分の席に座ったかと思ったら


「おやすみ~」


ひざ掛けを抱きしめながら、眠りこんでしまいました。



もちろんクラスメイト達は、環くんの不可解な行動をスルーはずもなく……



「えっ? 環くんと花園ってどういう関係?」



期間限定の、アイドルと作曲家ですとも言えず……



「総長様とも付き合ってるんだよね?」



それは絶対に違う!と否定したいのに、焦れば焦るほど声が出なくなっちゃって……



「ひ~め~。俺以外の男に熱い視線を注いだらダ~メ。俺を嫉妬させたいの?」

< 149 / 290 >

この作品をシェア

pagetop