野いちご学園 逆ハーアイドル寮
ただいま4人掛けの長いソファに、仰向けになって目をつぶっている環くん。
私は環くんの頭の横に、チョコンと腰掛けている。
ひぃあ!っと肩が飛び跳ねそうになったのは、目をつぶりながら体を揺らす環くんの頭が、私の太ももに食い込んだから。
真上から麗しい寝顔を堪能している私は、胸がキュンキュン疼いてどうしようもない。
環くんって、まつげが長いんだなぁ。
小ぶりの唇が、プクっとしていて可愛い。
「ひーちゃん、頭なでなでして」
目をつぶりながら甘え声を漏らした、環くん。
「放課後のダンス練習もボイトレも、地獄かって思うほどハードすぎなの。ひーちゃんからの癒しがないと、俺は頑張れないんだから」
キュートボイスでおねだりをされて
「あっ、ぼーっとしててごめんね」
慌てた私は、右手で環くんの後頭部を優しく撫でる。