野いちご学園 逆ハーアイドル寮
大泣きしていた私を心配そうに見ていた5歳の朝湖ちゃんが、私のお腹に抱き着いてきて
『母じゃないもん。姫歌お姉さまががんばってたとこ、一番近くで見てたの朝湖だもん』
涙を私のお腹あたりにこすりつけながら一緒に泣いてくれて。
その後も10分間くらい、私は涙が止まらなかったんだ。
そして私は、居候をさせてもらっていた総長様のご実家から我が家に帰ることに。
大きなカバンに荷物をギューギューギュー。
学園の王子様4人が寮に帰ってくる前に、華夜さんの車で自分の家まで送ってもらったんです。
『私から朝都に返しておくよ』
そう言ってくれたので、総長様のブレザーとドクロのヘアピンは華夜さんに託しました。