野いちご学園 逆ハーアイドル寮
俺に気を遣う、その健気さ。
この子の正体。
女嫌いな俺のハートをとろけさせるように地獄から送り込まれた、小悪魔?
……って、姫歌は間違いなく天使の部類だ。
心が清らかすぎて、透き通っているし。
心配そうに俺を見上げるそのグリグリな目、マジで可愛いんだけど。
この世の中に、姫歌に沼らない男がいるなんて信じられないくらいだ。
「姫歌ちゃん……僕もプレゼントを用意したんだ……」
「直月くんも?」
「でも、何をあげれば喜ぶかわからなくて……」
まぁ、直月のプレゼントは姫歌が受け取っても問題ないだろう。
勉強好きで真面目な風紀委員君のことだ。
授業で使える筆記用具あたりを用意しているに違いない。
可愛さよりも実用性重視。
ここまで女心をわかっていない奴は、ライバルとカウントしなくても大丈夫……って……