野いちご学園 逆ハーアイドル寮
「これ、小2の時に僕が書いて手紙なんだが……」
……は?
「渡そうと思っても、あの頃は渡す勇気がでなくて……」
直月のやつ、本物のラブレターを用意してきやがった!
「実はこの一通だけじゃないんだ。10年間分ある。この段ボールの中身、全部が手紙なんだけど……」
量が多すぎ!
ヤバっ!
真面目くんだからって、俺は直月を見くびりすぎていたんだ。
こいつが一番の、恋のライバルかもしれない。
そう危機感を募らせたのは、俺だけじゃなかったようだ。
「ねぇナッキー。冬って寒いじゃん? 外で焼き芋やりたくなるじゃん?」
「焼き芋いいねぇ~ お芋を焼くためにさ、この段ボールの中の手紙、明日燃やしてもいい?」