野いちご学園 逆ハーアイドル寮
総長様に、鋭い視線を突き付けられた環くん。
「だから俺はやらないってば。どうせ俺も寮に監禁して、歌とかダンスとか練習させられるんでしょ? だるいし、寝たいし~」
興味ないって顔で、手をヒラヒラヒラ。
「ふ~ん。本当にいいんだな」
「しつこすぎ! 俺はアイドルなんかしないってば!」
「あっそ」
お手上げって感じで総長様がそっぽを向いたので、環くんをアイドルに誘うのは諦めたのかと思いました。
私だけじゃなく、環くんの瞳にもそう映っていたようです。
「花園さん、ブレザー交換しようよ。これから毎日、俺のブレザーを着て学校に登校してくれればいいからさ」
魔王様から解放されたのが嬉しかったのか、環くんの声はランランとスキップしています。
……が。