野いちご学園 逆ハーアイドル寮
私のブレザーを目の前でヒラヒラされている環くんは、困り顔。
腕を組み、眉間にしわを寄せながら悩み、うーんと唸りまくっている。
「環も今日から、俺たちの寮に住めばいい。昼寝したい時は、花園に頭を撫でてもらえるしな」
キュート猫系・美少女系男子を釣るためのエサが、私のブレザーと頭ナデナデ?
私なんかで、環くんの固い意志が揺らぐなんてことは、絶対に……ない……
「花園さんに、ひざ枕もしてもらえる?」
ひょえ!
あっ、あるのかも……。
「あぁ、思う存分してもらえ。モフモフのひざ掛けなんかなくても、オマエの好きな匂いを、ダイレクトに堪能できるだろーな」