美形なら、どんなクズカスでも許されるの?〜いや、本当ムリだから!調子乗んなって話だよ!!〜
前から蓮が、ボン・キュッ・ボンのセクシー美女と歩いて来た。

蓮は例のミスコン常連の二階堂 雫先輩の細い腰に腕を回し俺の女だアピールをし

また、二階堂先輩も蓮は自分の男よとばかりに、蓮の腕に大きな胸を押しつけベットリと絡みつくようにくっ付き、廊下で歩きながらキスをしたり蓮がイタズラに二階堂先輩の肌けた制服の隙間から覗く胸の谷間にキスしたりで

イチャイチャを通り越して、歩く18禁と化して見るに耐えない状態で歩いている。周りの生徒達も蓮達を見て不愉快そうにヒソヒソ言っている。そんなのは、お構いなしの蓮は

「みんな、俺達の事羨ましがって見てるよ?もっと、見せつけちゃおうか?」

なんて、勘違いも甚だしい事を言っている。

「いやぁ〜ん!蓮のえっちぃ。みんな、ラブラブな私達に嫉妬しちゃってるわ。みんな、そんなお相手もいないのね。かわいそぉ〜。」

二階堂先輩も蓮と一緒で、お花畑で調子に乗りまくっていてる。

あまりに不愉快で見るに耐えない。

なので、もちろん桔梗の紳士的行動(ショウ限定)はいち早く、汚れ物を見せないようにサッとショウの目を隠し蓮達が目に入らない所まで、さっさと移動すると塞いでたショウの目を解放し何でもなかったかの様にショウと笑い合って話をしていた。

きっと、ショウは桔梗の可愛いイタズラだと思っている事だろう。


おお!これが、噂のスパダリってやつか!!

なんて、出来過ぎた婚約者なのだろう、と、結は、

あ〜あ、これが自分の婚約者だったらなぁ。こんなんされたら、キュンキュンが止まらないだろうなぁ。

自分がされた訳じゃないけど、キュンってしちゃったよ。

と、ポ〜…と、桔梗のイケメン行動に見惚れてしまった。

桔梗は、蓮達が目に入らないようショウが後ろを振り向く事がないように体をピッタリくっ付け工夫している。
そして桔梗は後ろを振り返り、君達も早く来た方がいいと結と陽毬に視線で訴えてきた。

結と陽毬はそれにうなづき、さっさとその場を通り過ぎようとした。だが

あんなに自分達は赤の他人だと主張してた蓮なのに、結の存在に気がつくとワザとらしく、
二階堂先輩の腿をいやらしく手でなぞるように滑らせスカートの中に侵入させいやらしく弄る素振りを見せディープなキスまで見せつけると

蓮はまるで勝ち誇ったかのように結を見て、
次の瞬間には、ゴミ虫を見る様な顔で気色悪い目線を結に送り、二階堂先輩とべったりイチャイチャ楽しそうに去って行った。

…イラッ!

はああ?アレは絶対ワザとだよな?

あんなに、自分達は赤の他人で関係ないから関わってくんなって言ってたくせに!

美男美女カップル、羨ましいだろアピールか?

おまえには無理だろ?

気持ちわる〜みたいな感じか?

自分から、めっちゃ突っかかってくんじゃん!!

自分からなら、関わってもいいってか?

何様だよ、お前!

…マジで感じ悪っ!ムカつく!

あんなクソクズなのに、何でアイツばっかいい思いしてんだよ!

何で、あのドクズに天罰が下らないんだ!!?
世の中、理不尽すぎやしないか?

と、結は怒りが収まらずムシャクシャしていた。

ちょうど、親衛隊と共にそこを通り掛かり、その様子を見ていたフジは、ウジ虫を見るような目で蓮の後ろ姿を見ていた。


「…気持ち悪い男。気色悪くて、鳥肌が立っちゃうわ。“アイツと同類”って、ウジャウジャいるものね。寒気がするわ。…誰か…」

何か思う事があるのだろう。フジは、その美しい顔をクシャリと歪めて唇を噛んでいた。

急にフジが不機嫌になるものだから、親衛隊の皆さまはアワアワして懸命にフジのご機嫌伺いをしていた。

もちろん、そんなのフジ様は気にも止めないが。
だって、親衛隊なんて彼らが勝手に好きでやってるだけだしどうでもいいから。
けど、学校での面倒くさい事は率先してなんでもやってくれて楽なので好きにさせてる。

一定を保った距離間も自分を女王様扱いして神聖なるもののように崇拝してくれるのも心地いいし。自分がどんな我が儘を言っても喜んで実行してくれようとしている忠実な下僕共なので何かと便利だから。

だが、男性の理想が馬鹿ほどに高すぎる潔癖なフジは、自分には桔梗や風雷の様な男しか自分には釣り合わないと思っている。
それ以下の異性は恋愛対象外だし生理的に受け付けない。

だから桔梗や風雷以外は、一定距離以上自分に近づいてほしくないし気色悪くて指一本触れてほしくない。

そして、フジは一途に自分だけを見てほしい。愛してほしいと願っている恋に夢見る乙女なのだ。

桔梗や風雷はフジの理想をギュッと詰め込んだ様な完璧な男性。

なのに、そんな理想の人に限って自分に見向きもしてくれないし別の女性に夢中になっている。

悔しくて、つい相手の女性に強く当たってしまう。

…私はこんなに完璧なのに!

どうして、理想の男に限って自分を見てくれないのだろう?

解せない。本当に理解できないし、納得できない!

フジは、ただ一途に愛され愛したいだけなのに。(ただし、自分に見合うイケメン(スキル・性格も込み)に限る)


そして、九条の痛すぎるイチャイチャを見た陽毬はシラけた表情を浮かべ

「…さすが、鷹司 大樹(たかつかさ たいじゅ)の悪友ですな。クズはクズを呼ぶ。クソがっ!!」

と、小声で毒づいていた。

隣にいた結は、陽毬の声がバッチリ聞こえビックリした。

…え?

鷹司 大樹って、子息御令嬢達の間でもトップレベルの家柄かつ優秀有能な超絶イケメンの事だよな?
幼稚園から中学生の今現在でも国内トップの学校に入っていて、ずっと学年トップの成績。つまりは、全国トップレベルに頭がいい。

そして、部活の社交ダンス部では幼少期から常に全国優勝を掻っ攫ってるという。
上流階級の人達の間では、知らない人がいないくらいの有名人だ。

もちろん、その有名人の中にフジも入っている。出来過ぎだろとツッコミたくなるが、桔梗と風雷という規格外を知ってるので、あえて突っ込まないでおく。
多分、桔梗と風雷は人間じゃない…って、思わないと人間やってられない。

フジのようにファンが殺到する程の美形だけどフジと違うのは、鷹司 大樹は性格もいいって事。

…なのに、どうして陽毬の口から鷹司 大樹の名前が出てクズヤローなんて言ったのか。

聞き間違いかな?

まさか、みんなの憧れの一人、鷹司 大樹に限ってクズヤローはないだろうと思う結だった。



そんな出来事もありつつ、時はピンク色が咲き誇る季節から風の心地よい若葉の美しい季節へと変わっていた。

そこで起こる学校イベント。そう、中間テストが一週間後に迫っている。

テスト週間中は、午前授業だし部活もない勉強しない子達にとっては最高の週間!

そう、来週からテスト週間が始まる。

この学校では30点以下が赤点。だが、その30点を取る事が難しい人物が二人程いた!


「頼むよ!私、赤点取ったら補習と再テストあるっていうだろ?そんなの恥ずかしいし面倒くさいから、私に勉強教えてほしいんだよ。」

と、休憩時間、ショウに会う為にわざわざ教室に来た桔梗を筆頭した優秀な面々に、結は手を合わせて必死にお願いしていた。

「…え?中間テストだから5教科しかないよね?授業のノートを取ってるんだし、教科書を見ながら問題集をやってれば赤点は取らないと思うよ?」

桔梗は、そう言っていたが

「…勉強が分からない事が分からない。
どこに、分からない所があるんだ?あの人以外にこんな人間がいるなんて…」

と、風雷という天才は、分からない事が理解できないと、結の事をビックリ人間でも見るかのようにかなり驚いていた。

「そもそも、このクラスは落ちこぼれクラスですものね。頭の弱い方々の集まりだから、しょうがないにしても…確か、赤点って30点以下だったわよね?そんな点数取る人なんて存在するの?」

フジは、あり得ないとドン引きした顔をしている。

…ダメだ。桔梗はともかく、風雷とフジの反応に心が折れそうだ。

だが!ここでめげてはいけない!!

ここで、折れてしまったら赤点確実だ。

何しろ、この三人は超優秀なA組の生徒。特に、桔梗と風雷は、世界一頭のいい大学・大学院と卒業しているマジもんの天才だ。二人は教員資格を持ってるという話もちらっと聞いた事もある。(何の教員資格なんだか知らんが)

そんな、天才達と知り合えたんだ。それを、利用しない手はない。

何しろ、この三人はテスト勉強なんて必要ないから!

「……授業のノート…取ってないです…」

正直に話した結に、三人はドン引き。

「私もであります!!私も結ちゃんも、授業中はお絵描きか寝ている事が多いであります。」

と、陽毬も参戦。授業中に、お絵描きか寝てる発言に桔梗達は絶句した。

「もうすぐテストがあるって知ってから、慌てて問題集開いても全然分からないから解答欄が真っ白で埋まらないし、教科書読んでもさっぱり分からないんだ。」

「ハハ!私なんぞ、最初から諦めて教科書にイタズラ描きして楽しんでおりますぞ!」

なんて、結はまだやろうという気持ちが伝わってくるが、陽毬は完全アウトだ。これじゃ、赤点取って当たり前だ。

ここまで来ると、怖いもの見たさで知りたくなる。


「いつも、テストは何点取っていたのかしら?」

と、聞くフジに、さすがに自分の悪い点数を教えるなんてと羞恥を感じる結だったが

「20点以上取った事がないであります!これまでの最低得点は0点。それも何回かありますな。記号の時は、消しゴムをサイコロ代わりに振っておりますが、これがなかなか当たりましてな!それで、点数を稼いでるであります。」

自分は無理だと開き直っている陽毬は堂々とアカン事を自信満々に話している。
それに乗っかるではないが、陽毬の堂々たる姿に結も随分と喋りやすくなり

「…私は、30点以上取るのが難しい教科が多いんだ。数学、理科、古代語、社会が苦手で、特に数学と古代語は…小テストの時、何回も0点になってしまったんだ。国語は、今まで40点以下を取った事がないから大丈夫だ!」

と、恥ずかしいが自分の実力を教えた。ここで、嘘をついたり誤魔化しても後でバレるだけだし。

そんな二人の点数を聞いて、天才三人は引き攣った顔をして言葉を失っている。

あれ?そういえば…


「ショウは、赤点大丈夫なのか?ショウだって、赤点取りたくないから勉強教えてほしいよな?」

と、結はショウの頭の出来も、自分と一緒と決めつけて何も考えず声を掛けた。すると

「ああ、ショウなら滅多な事がない限り赤点は取らないよ。」

桔梗は少し苛ついたように、ショウの代わりに答えた。

「え?だって、ショウは私達と一緒のF組なんだし、一つくらい赤点があってもおかしくないって思うんだけど。」

結が、そんな事を言うと

「勝手に決めつけないでくれる?一応、言っておくけどショウは、勉強は平均はいってるし問題はないよ。」

心外だとばかりに桔梗はショウの事をフォローしていた。…あと、怒ってる。

「…すっげ〜!平均点取れるんだ、ショウ!本当、凄いよ。」

結は、心から感心してショウをみた。すると、ショウは慌てたようにブンブン首を横に振って

「…ち、違うの!」

と、何故かそれを否定してくる。

どうしたんだろうと、首を傾げる結に

「…それは、毎日桔梗が勉強を教えてくれるから。私、頭が悪いから全然、授業についていけなくて。」

…ん〜〜〜?

私も全然授業に追いつけないから、それを心配した兄に無理矢理家庭教師をつけられたんだけどその効果もなく、この有り様だぞ?

「でも、物覚えの悪い私の為に、分かりやすく桔梗が何回も分かりやすく繰り返し粘り強く教えてくれるし、私が理解しやすい様に要点とかまとめたノートとか問題集作ってくれたりしてくれるの。
そのおかげで、どうにかできてるんだよ。
…じゃなきゃ、私…きっと、赤点どころか全教科0点だったと思う。」

ショウは顔を真っ赤にして決して自分の力ではなく、桔梗のおかげで平均点取れてるのだと否定してきた。

「ショウ、それは違うよ?それは、ショウが頑張ってるからだしショウの実力だよ。
いくら、俺が教えても限度があるんだからね?それに、俺が好きでやってる事だし。だから、俺のおかげじゃなくてショウの頑張り。」

そんなショウに桔梗は、頭を優しくポンポンして目を細め「ね?」と、首を傾げて見せた。あざと可愛い。

それには、ショウのみならず結をはじめそれを見ていた女性陣達はキュン!としていた。


「それにしたって、桔梗に教えてもらって平均点しか取れないなんて、どれだけ頭が悪いのかしら?信じられないわ。」

フジは、いつも通りショウに悪態をついていたのだが

「ショウは凄いと思う。」

なんて、風雷が感心したようにボソリと呟いていたのを聞いて、みんな風雷に注目した。

「…俺も桔梗同様に、ある人に勉強を教えてるんだが……ほぼ赤点しか取った事がない。
今は中学三年生で、進学を考えなければならない時期に差し掛かっているというのに、高校も県内で一位二位を争う程、偏差値の低い学校へ入学する事さえ危ぶまれてる。
…俺が、必死になって目いっぱい教えてるってのに!」

風雷は何故、こんなに違うんだと悔しそうにしている。そこに

「多分、その人のレベルに合わせて考える事ができないからではないかと思われます。」

と、まさかの陽毬の鋭いご意見が入ってきた。

「…その人のレベル…、いや、その人に合わせていたら、こちらが馬鹿になるだけだ。」

なんて、頭を振る風雷に


「だって、風雷さんは勉強が分からない事が分からないと言っていましたな?
では、その分からない事をどうやって、その人に教えておるのですかな?
よもや、自分基準で喋るだけ喋ってどうしてできない?と、悩んでおられるのでは?」

今度は、指摘が入る。そこに


「確かに、俺も何事にも覚えるにも個人差があると思うんだ。誰にだって苦手や得意な事があるのは、もちろん。その苦手をどうしたら、向上させる事ができるのか。それには、どう向き合えばいいのか考えなければならないよね。
風雷は何でも直ぐにできてしまうからね。“できる”が当たり前になってるんだ。
だから、苦手がある人の気持ちに寄り添えないんじゃないかな?」

と、桔梗は言ってきたが桔梗も風雷同様、できるが当たり前の人間だ。見たら直ぐにできてしまう。

なのに、勉強を教えるにしても、何故こうも違うものなのか…そう感じた風雷は


「その勉強会、桔梗と一緒に参加していいか?」

と、結に聞いてきた。まさかの風雷と桔梗参戦に、結はもちろんと頷いた。

それに対し、桔梗はギョッとした顔をして


「……っえ!?俺も?俺は、ショウと二人で勉強するから行かないよ。」

と、やんわり抗議するも

「いや!どうして、俺とお前がこうも違うのか。お前の勉強の教え方を参考にしたいって考えた。それに、色々と俺に指摘してきたのはお前だ、責任を取れ。」

なんて、有無を言わさないと言わんばかりの風雷の気迫に負け、渋々だが結の勉強会に参加する事になった。

そうなれば、必然的にショウと陽毬、フジも参加する事となったのだった。


ーーーそして、冒頭に戻るーーー


勉強会と言いつつ、言い出しっぺの結は最初こそ張り切って勉強していたのだが


「最近どハマりしているのが、この“ヒーローがクズ”をテーマとした漫画であります。漫画によって、クズヒーローが改心してヒロインと結ばれたり、はたまたクズはクズのまま“ざまぁ”されたり何パターンかの結末がありましてな。
特に、ザマァ系は胸がスカッとして気分がいい!グフフッ!」

はなから、勉強をやる気のない陽毬は持参した大量の漫画を読んでグフグフ言っていた。

陽毬を見ていて、漫画が面白そうだとソワソワし始めてきた結。

それに、桔梗の指導法を見てみたいと言っていた風雷だが何らかの事情で遅くなるか…下手したら今日は来られないかもしれないという連絡も受けた。

そして、一時間も経たないうちに結は誘惑に負けて、“ヒーローがクズ”の漫画に手を出してしまったのであった。

そしたら、ヒーローのクソっぷりが結の婚約者である九条 蓮とダブり、主人公に感情移入してギャーギャー吠えている。

正直、テスト勉強の妨げだ。

だが、漫画の内容が内容だけに、結が怪獣になっていても、あまり結を咎める人はいなかった。あのフジですら。

しかし、気になるのは結と一緒になって怒りまくっている陽毬である。それが、疑問でつい


「…あれ?まるで陽毬も、この漫画に似た体験してるみたいな反応してるな!陽毬って感情移入しやすいタイプ?」

結は、そんな風に聞いてしまった。

すると、陽毬の漫画を読む手がピタリと止まり、ショウは複雑そうな表情を浮かべていた。


…あれ?もしかして、私…やらかしちゃった?

と、空気を読めず凍りつかせたかもしれないと結は、どうしよう…と困っていると。


「あら?あなたにも婚約者がいるの?
底辺女でも、家柄で婚約者ができるものね。
けど、陽毬の家は上流階級の中でも中流階級に近い家柄よね?そんな家柄で婚約者ができるとは考えづらいわ。」

フジの上から目線攻撃が飛んできた。フジの言葉でいつも通りピリリとその場が凍り付く。

ふ…ふじぃぃ〜〜〜!

空気よめやぁぁぁーーー!

バカヤローーーッ!!

私もだけど!ごめん、陽毬!空気読めない私で!

と、結は心の中で叫んだ。口負けするのが目に見えてるし何百倍にもなって返ってくるので直接言えない。

一度、我慢できず少し意見した事があったがコテンパンに精神的にぶっ倒されてしまった事がある。

しかも、フジの機嫌が治るまでの数日間…フジの威圧感と親衛隊やファン達の冷たい視線に耐える日々。…かなりのトラウマだ。そんな事もあり相変わらずフジが怖い結だ。

だが、フジの棘のある問いに


「確かに、私の家は上流階級にしては底辺をいきますぞ。だからでしょうな。上流階級のトップの暇を持て余す令息様に目をつけられて騙されて遊ばれてますよ?
トップ様に逆らう事はできませぬからな。
だから、分かっていても騙されるフリをしなければならないのでござるよ。」

と、遠い目をし、影を背負いながら陽毬は答えた。

「それは、どういう事なの?」

意味が分からない、もっと詳しく説明なさいと、フジは腕組みをし片眉をクイっとあげ聞いてきた。

本当、何様だよ…おまえ…と、結達はフジにイラッとしながら心の中でツッコんだ。
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