晴れない空の恋心
しっかり向き合って答えを出したかった。

私は…ほんとうに遊が好きなんだろうか。

その答えはまだわからない。

でも一緒に登校するようになって、たくさん話すようになって。前よりもっと遊を意識してるような気がする。

「んじゃあ俺がすべき事は決まってるね。」

「え?」

「振り向かせられるように頑張るから。」

この瞬間、目が合う。

じっと、真剣な遊の眼差しに少しドキッとする。

「みててね。」

「…うん。」
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