モテナイ女の最高の出合い〜夢じゃないヨね、恋はBIGプリン〜

 形だけの奥さんだとしても料理が苦手とか言えないよね…

 家政婦さんが全てやってくれるが、いざという時何も出来なかったら副社長に迷惑もかかる。


 そらだけだはない、もし何かリクエストされたらどうしよう??料理教室とか通う必要とかありだよね。


 マナー教室は??


 あと…私に何が必要なんだろう。


 私生活で必要なことは…全て思いつくことは勉強しないと、副社長に恥を欠かさないように。


 考えれば、考えるだけ不安が押し寄せてくる、副社長は何も言ってこない。


 これが必要だから教室へ通うようになんて一言も。何も要求してこない。


 形だけだからなのかなぁ…かえって辛い。


 この結婚生活がいつまで続く??


 数年後もし子供はなんて誰かに聞かれたら、どうするの??


 私は好きになった人の赤ちゃんさえ望めないのかも…


 『…り、凛さん…』

  …っえ…

 『凛さん、どうされました、お食事が口にあいませんか?他の物をご用意しましょうか??』


 家政婦さんの言葉でハットした。一口も食べてない、ずっと考えことをしていて料理が冷めてしまった。


 それに食欲も出てこない。


 「ごめんなさい、ちょっと考えことを大丈夫です、いつもありがとうございます。美味しいです。」

 頑張って笑顔を見せる。


 家政婦さんがふぅーと息を吐き、
…とても疲れるのでは?…


 私は首をふりながら大丈夫です、何度も繰り返した。家政婦さんは最後まで心配した顔で帰った。



 本当に疲れている、慣れない環境、慣れない仕事。苦手なものばかり。


 でも頑張らないと、副社長に選ばれたのだから…


 ここに来て、副社長とまともに会話すらしていない、帰りも遅く、朝も何となくどんな会話してイイのか分からない。


 だってどうしてイイか全く分からない、恋愛経験ナシ、落ち込むなぁ…


 こんな時ミーちゃんがいてくれたら、会話の糸口とか…


 次から次えと不安だけが押し寄せてくる…





 

< 11 / 20 >

この作品をシェア

pagetop