モテナイ女の最高の出合い〜夢じゃないヨね、恋はBIGプリン〜
診察中担当をしてくれた医師から、副社長が私の体調をとても心配してくれていたこと、私のことがどうしても心配で一般の診察時間より早くと頭を下げてお願いしたこと。
私のために…今日も仕事が忙しいのに…何とか時間を作ってくれて…
胸の中がキュとなっと…感じたことない思い。
契約結婚だからと自分にイイ聞かせ、好きになってはいけない人。
時々見せる優しさが時には本物であって欲しいと願いながら、いつの間にか惹かれはじめている。
このままでは、分かれるときに辛いのはわたしだ。
気づかなければ良かった…
これから先普通に生活できるの?偽物夫婦で耐えられるの…
私は軽い胃炎と診断され、足の小指の消毒もしてもらい、待合室で待つ副社長のもとへ行った。
どんな顔してイイのか分からないけど、ちゃんとお礼は言わないと。
誰もいない待合室で副社長に声をかけると、いきなり私を抱きしめた!
ビックリすぎて声が出そうになったけど、副社長の腕の中は温かくて…顔には絶対熱が集中してる…と、思う。
見られたくないよ〜。
副社長は何事もなかったように『良かった、帰ろう』とほっとしたでも優しい笑顔を見せてくれた。
その笑顔は反則です。
私はただコクンと頷きながら手を繋ぎ病院を後にした。
…抱きしめられた…もし病院ではなかったらマンションだったら…
余計なことを頭が考えてしまう。
身体まで熱くなる自分がいる…
車の中でも手と手は繋いだまま…この手に私は……
わたしは…ちっぽけな存在だけど副社長の力になりたい、もっともっと頑張らないと。
出来るだけ長く傍にいたい。
ごめんなさい、副社長を好きになりました。でも自分から告白はしません。契約結婚を終わらせたくないから。