モテナイ女の最高の出合い〜夢じゃないヨね、恋はBIGプリン〜
情けない、私は昔から何をやってもダメ。ただ偶然に降っくる雨に八つ当たりしているだけ。
リビングの床に座り込み動けない。
『り…凛、凛』
何だか呼ばれていると思い顔をゆっくり上げた先には副社長が立っていた。
髪は乱れ、ネクタイは緩んだまま…息も微かにみだれている。
私はわけが分からず時が止まったように、動けない。
あっ…!後ろからイキナリ副社長に抱きしめられた。
『凛が急に何処かに行ってしまいそうで…そんな事が頭をよぎって…凛ならきっとそうしそうで…だから…急いで…』
私を抱きしめる手が微かに震えている、副社長が…震えているの…
私よりも相応しい女性は沢山周りにいるはずなのに。何故私なの?
私はやっと本気で恋をした、この気持ちを伝えてダメにきっとなるだろうきっと、それでもいい伝えたい。
もう誰かを好きに慣れないくらい気ずついても、副社長が好き。
『 契約結婚を無効にしたい… 』
やっぱり、気持ちを伝える前に…ダメかぁ…
せめて笑顔でサヨナラしたい
副社長は真剣な顔で私を見つめながら
『 …凛…好きだ…愛してる… 』