極上パイロットは偽り妻への恋情を隠さない
「困るわけがないよ。私だって、樹くんの赤ちゃんが欲しい」
彼が幸せそうに微笑み、私の唇を奪いにくる。
再び始まったキスはすぐに激しくなり、バスルームから出て体を拭くのもそこそこにベッドに倒れ込んだ。
抱擁も、キスも、愛撫も、全部がどこまでも甘ったるくて。それでいて、お互いの蜜欲をぶつけ合うように、どんどん激しさを増した。
高まり切った体が、ようやくひとつになる。
なにも隔てずに感じる樹くんの熱と質量に涙が零れ、どうしようもないほどの幸福感で満たされた。
「芽衣……。愛してる」
吐息交じりに囁かれて、甘苦しさで整わない呼吸のままに唇を動かす。
「私も……愛してる」
同じ言葉を返すだけで精一杯だったけれど、それでも彼の眼差しは幸せだと語っていた。
「芽衣っ……」
激しい熱と欲をぶつけられながら、意識が遠のいていく。
そのさなか、私の左手が視界に入った。
エンゲージリングが輝く薬指には、もうすぐ樹くんとお揃いの指輪も重なる。
この上ない僥倖で満たされていた私は、その日を待ち遠しく思いながら彼の腕の中で深く果てた――。
彼が幸せそうに微笑み、私の唇を奪いにくる。
再び始まったキスはすぐに激しくなり、バスルームから出て体を拭くのもそこそこにベッドに倒れ込んだ。
抱擁も、キスも、愛撫も、全部がどこまでも甘ったるくて。それでいて、お互いの蜜欲をぶつけ合うように、どんどん激しさを増した。
高まり切った体が、ようやくひとつになる。
なにも隔てずに感じる樹くんの熱と質量に涙が零れ、どうしようもないほどの幸福感で満たされた。
「芽衣……。愛してる」
吐息交じりに囁かれて、甘苦しさで整わない呼吸のままに唇を動かす。
「私も……愛してる」
同じ言葉を返すだけで精一杯だったけれど、それでも彼の眼差しは幸せだと語っていた。
「芽衣っ……」
激しい熱と欲をぶつけられながら、意識が遠のいていく。
そのさなか、私の左手が視界に入った。
エンゲージリングが輝く薬指には、もうすぐ樹くんとお揃いの指輪も重なる。
この上ない僥倖で満たされていた私は、その日を待ち遠しく思いながら彼の腕の中で深く果てた――。