シャンプー~私と課長のハジメテの夜~
のせた途端、指を絡めて彼が握ってくる。
「なんかあれだよな、初カノができたときを思い出す」
そのまま嶋貫課長は黙ってしまったけれど、楽しそうに繋いだ手が揺れた。
きっと私だけじゃなく、彼もドキドキしてくれている。
嶋貫課長でよかった。
着いたのはちょっと立派なマンションだった。
適当に座っていて、そう言われてうちより広いリビングの、黒い革張りソファーに座る。
すぐに冷蔵庫へ買ったものをしまった嶋貫課長が、隣に座ってきた。
「由希恵」
そっと嶋貫課長の手が私の頬に触れ、眼鏡の下の目がまるで眩しいものでも見るかのようにうっとりと細められる。
「好きだ」
ゆっくりと彼の顔が近づいてきて、目を閉じる。
すぐに柔らかいそれが唇に触れた。
「……ん」
触れては離れ、離れては触れるそれがもどかしくて、甘い吐息が鼻から抜けていく。
そのタイミングを待っていたかのようにぬるりと肉厚なそれが唇を割って入ってきた。
「……ん……ふっ……」
静かな室内に、密やかに情欲に濡れた吐息の音が響き出す。
あたまの芯が甘く痺れ、なにも考えられない。
「なんかあれだよな、初カノができたときを思い出す」
そのまま嶋貫課長は黙ってしまったけれど、楽しそうに繋いだ手が揺れた。
きっと私だけじゃなく、彼もドキドキしてくれている。
嶋貫課長でよかった。
着いたのはちょっと立派なマンションだった。
適当に座っていて、そう言われてうちより広いリビングの、黒い革張りソファーに座る。
すぐに冷蔵庫へ買ったものをしまった嶋貫課長が、隣に座ってきた。
「由希恵」
そっと嶋貫課長の手が私の頬に触れ、眼鏡の下の目がまるで眩しいものでも見るかのようにうっとりと細められる。
「好きだ」
ゆっくりと彼の顔が近づいてきて、目を閉じる。
すぐに柔らかいそれが唇に触れた。
「……ん」
触れては離れ、離れては触れるそれがもどかしくて、甘い吐息が鼻から抜けていく。
そのタイミングを待っていたかのようにぬるりと肉厚なそれが唇を割って入ってきた。
「……ん……ふっ……」
静かな室内に、密やかに情欲に濡れた吐息の音が響き出す。
あたまの芯が甘く痺れ、なにも考えられない。