ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪

予景という序章ー赤と黒の新たな萌芽

≪注釈:これより『ヒート・フルーツ』大幅加筆後の”ラストレジェンド”を描破した群像ストーリーに入ります。随所に全編版第1部における経緯・事象が前提となっているシーンが展開、懐かしい登場人物の面々が続々と再臨します!なお、全編にわたり過激な描力シーン・犯罪にかかわる表現が頻出しますので、閲覧の際は、あらかじめご了解ください≫





猛る狂気/その10
ケイコ


アキラと一緒の夏は終わった

そして昨日からは、アキラと一緒の、次の季節が始まったんだ

もっとも、この夏は離ればなれがいっぱいで、”一緒”だったほうが少なかったよ

なら、これからはずっと一緒だ

昼前に自宅の近くで待ってると、ほんの1分もしないでアキラのバイクが到着した

私を後ろに乗せて、20分程度

幹線道路沿いのファーストフード店に着いた

ここでお昼を二人でね…

いろんな話しをしながら

決して楽しい話ばかりじゃないが、前向きに考えるぞ!

陽射しちゃんの私が、じめじめしてたらダメだからね、はは…


...



で…、アキラ、プロの口、いくつか来てるらしいや

例のギターの先生だったお姉さんが動いてくれてるって

今度こそうまくいきますように…

「…それで当面は、ピザ店で配達のバイトしようと思ってさ。バイクには乗りなれてるから、まあ、こういうのが手っ取り早いかなって。あさって、面接に行ってくるよ」

「そう、頑張ってね。私も何かバイト始めようかな。どうせ学校、無期停学中だし。この店の入り口に、急募の貼り紙あったよ。ココでもいいかな…」

「ダメだよ。停学中にバイトなんて。いつ学校戻ってもいいように、勉強してなくちゃ」

まあ、アキラはそう言うよね、当然

でも、一応、今の内から伏線は張っておかないと…




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