ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
猛る狂気/その13
麻衣



昨日、やっと退院してきた

アキラと会ってその2日後…

今、私はリッチネルの最上階で、倉橋さんに抱かれている

最初はこの人、拍子抜けするほどソフトだったけど、さすがに今日なんかは荒々しいわ

何てったって、”撲殺人”で恐れられている人だもん

まだ、こんなもんじゃないだろうさ

ふふ、遠慮してるのね…、優輔さん

私のこと、いまだに


...



「麻衣ちゃん、剣崎さんには知られてる。おそらくトップの矢島さんも承知だろう。俺は腹くくっているが、君が今度何かやらかせば、そこで動くよ、間違いなく。もう、君にも容赦はしないはずだ」

「そう…。で、もうおとなしくしてろって、そういうことなの?」

「俺が言ったところで、一旦自分の決めたことに変更はないんだろう?そんなこと知ってるよ。ただ、現状を話したまでだ」

「それならひとつ聞くわ。私がなにもしないとしてよ、このまま倉橋さんとこういう関係続けてる分にはどうなの?」

「微妙なところだ」

「剣崎さんだけならセーフだけど、矢島さんとなるとアウト―!こういうこと?」

「まあ、そんな感じだ、だいたいは」

「剣崎さんが矢島さんを説得できるかどうかってことね?」

「ああ、そうだな、行き着くとこは」

「それが、また私が騒ぎを起こせば、もうその余地もなくなるから、どっちからもアウト―!ってことか」

「そうだ」

ふんふん…、そういうことね

ならばと…

倉橋さんにはこの際、ビシッと聞いてやるか







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