ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
美しき毒、さらに…/その11
麻衣
「麻衣さん、一般論で言おう。今の君、かなり危険なポジションに身を置いているぞ。君のことだ、それを承知の上で、その振る舞いなんだろうが。はは…、亡き相馬会長のあの”狂気”を、真に継承してたのは組の人間ではなく、未成年の女の子って訳か…。しかも、実の息子を殺した赤の他人の。母子家庭の貧しい娘って訳だ」
「…」
このおやじ!
さすが、在○系じゃん
反骨心旺盛ってとこか?
私の挑発、真っ向だわ
面白いってーの
ここはけしかけてやる!
...
「やはり、情報力が違いますね、その筋のオヤブンは。いかにも、相馬豹一とは他人で、私は彼の実の息子を間接的ながら、死に追い込んでますよ。はは…、ついでだから、”真実”お教えします。その前にお聞きしましょう。相馬会長の息子、定男の死因をご存知ですか?」
「自殺だと聞いている。なんでも、病院から飛びおりたと…」
「正解です。では、何を苦に飛びおりましたか?」
「いや、知らんな。そんなとこまでは」
「そんなとこまではですか…。甘いですね。いい加減、長い時間かけても相和会の”相”の字一つ落とせないわけですね、それじゃあ…」
「おい!麻衣さん、言い過ぎだろ!会長になんて口の利きようだ、オマエ‼︎」
「諸星さん、こんな冴えない男、連れてること自体センスないですよ。私との会話、邪魔しないようにクギ打ってやってくださいよ、うっとおしいこの人に」
「…」
フン、来いっての!
私の素性を調べられたからには、丸裸でぶつかってやる
...
「順次…、お前、ちょっと外してろ」
「会長!」
「いいから外せ!」
はっはっは…!
砂野郎、引っ込んでろっての!
テメーなんか、とっくに私の視界から消えたんだ
...
「ふふ‥、これからの話、ヤツに聞かせたくないという芝居かな、今のは」
「それもあります。でも、会長もカッカさせて、反応を伺いたい。そういうのもありました。いろいろです」
「…まったく、たまげたな。聞いてた以上だよ、君は。よし、麻衣さん、君の言葉は含んどく。それで、先ほどの続き、聞かせくれ。一体、相馬定男を君が死に追い込んだ出来事というのは、何なんだ?」
乗ってきたぞ、この顔デカおやじ
意外とぶつかってくるじゃんかよ
なら、全部話してやるさ…
麻衣
「麻衣さん、一般論で言おう。今の君、かなり危険なポジションに身を置いているぞ。君のことだ、それを承知の上で、その振る舞いなんだろうが。はは…、亡き相馬会長のあの”狂気”を、真に継承してたのは組の人間ではなく、未成年の女の子って訳か…。しかも、実の息子を殺した赤の他人の。母子家庭の貧しい娘って訳だ」
「…」
このおやじ!
さすが、在○系じゃん
反骨心旺盛ってとこか?
私の挑発、真っ向だわ
面白いってーの
ここはけしかけてやる!
...
「やはり、情報力が違いますね、その筋のオヤブンは。いかにも、相馬豹一とは他人で、私は彼の実の息子を間接的ながら、死に追い込んでますよ。はは…、ついでだから、”真実”お教えします。その前にお聞きしましょう。相馬会長の息子、定男の死因をご存知ですか?」
「自殺だと聞いている。なんでも、病院から飛びおりたと…」
「正解です。では、何を苦に飛びおりましたか?」
「いや、知らんな。そんなとこまでは」
「そんなとこまではですか…。甘いですね。いい加減、長い時間かけても相和会の”相”の字一つ落とせないわけですね、それじゃあ…」
「おい!麻衣さん、言い過ぎだろ!会長になんて口の利きようだ、オマエ‼︎」
「諸星さん、こんな冴えない男、連れてること自体センスないですよ。私との会話、邪魔しないようにクギ打ってやってくださいよ、うっとおしいこの人に」
「…」
フン、来いっての!
私の素性を調べられたからには、丸裸でぶつかってやる
...
「順次…、お前、ちょっと外してろ」
「会長!」
「いいから外せ!」
はっはっは…!
砂野郎、引っ込んでろっての!
テメーなんか、とっくに私の視界から消えたんだ
...
「ふふ‥、これからの話、ヤツに聞かせたくないという芝居かな、今のは」
「それもあります。でも、会長もカッカさせて、反応を伺いたい。そういうのもありました。いろいろです」
「…まったく、たまげたな。聞いてた以上だよ、君は。よし、麻衣さん、君の言葉は含んどく。それで、先ほどの続き、聞かせくれ。一体、相馬定男を君が死に追い込んだ出来事というのは、何なんだ?」
乗ってきたぞ、この顔デカおやじ
意外とぶつかってくるじゃんかよ
なら、全部話してやるさ…