ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
果てなく、妖しく…/その4
ケイコ
「薫、絵美…」
「おけい、お帰り…」
「待ってたよ、おけい…」
気が付くと、私たち3人は体を寄せ合い、すすり泣いていた
耳にはザ―ッという噴水からあふれ出る水音が響いている
もう一つ、3人の流すすすり泣く声も…
噴水と私たちの目
その両方から湧き出るのは全く異なる水…
...
「これ、私たちの気持ち。おけい、受け取って」
薫が手渡してくれたのは、紙袋だ
中には包み紙にくるまれた、プレゼントのようなものが入っている
「薫、絵美、こんなことまでしてくれて…」
「開けてみて、おけい」
「うん、じゃあ…」
中身はジョギングシューズだった
「わあ…、これ私に…、いいの?」
「うん、サイズは美咲ちゃんから聞いておいたから、合うと思うけど」
「ああ、ぴったりだよ。ありがとう、本当に…。二人には心配…、いっぱいかけちゃったのに…」
私は一生懸命涙をこらえながら、無理やりの笑顔で二人にお礼をした
...
3人は、私を真ん中にして、木陰のベンチにかけた
親友たちは、とにかく私の体調を気遣ってくれてね
「じゃあ、体は大丈夫なのね。よかったあ…」
「うん。でも、ホントにゴメン、ゴメンね」
「何、言ってんのよ。私たち、親友じゃない」
左側の薫が私の手を握って、力強く言葉をかけてくれた
「そうよ、そのシューズで走るおけいの姿、早く見せてね」
右側の絵美もニッコリ笑って、励ましの言葉だ
その後、例の話になった
...
「あのね、おけいが気を使ってるのわかってるから、最初に言うね。私たち二人はこれからも、今まで通りで接する。絵美とはそう決めたの。だから、そのつもりでよろしくね、これからも」
「薫…」
「だからね、私たちはあれこれ聞かない、細かいいろんなこと。おけいのことだから、人のことを考えて、大変なことでも勇気出してみんなの見えないところで踏ん張ってるの、私と薫はよく知ってるから」
「絵美…、ああ、二人とも…、嬉しい。ありがとうね。そんなにまで私を思ってくれるなんて。これからも友達でいてくれるなんて…」
感激だって
もう、感謝感激だよ
ケイコ
「薫、絵美…」
「おけい、お帰り…」
「待ってたよ、おけい…」
気が付くと、私たち3人は体を寄せ合い、すすり泣いていた
耳にはザ―ッという噴水からあふれ出る水音が響いている
もう一つ、3人の流すすすり泣く声も…
噴水と私たちの目
その両方から湧き出るのは全く異なる水…
...
「これ、私たちの気持ち。おけい、受け取って」
薫が手渡してくれたのは、紙袋だ
中には包み紙にくるまれた、プレゼントのようなものが入っている
「薫、絵美、こんなことまでしてくれて…」
「開けてみて、おけい」
「うん、じゃあ…」
中身はジョギングシューズだった
「わあ…、これ私に…、いいの?」
「うん、サイズは美咲ちゃんから聞いておいたから、合うと思うけど」
「ああ、ぴったりだよ。ありがとう、本当に…。二人には心配…、いっぱいかけちゃったのに…」
私は一生懸命涙をこらえながら、無理やりの笑顔で二人にお礼をした
...
3人は、私を真ん中にして、木陰のベンチにかけた
親友たちは、とにかく私の体調を気遣ってくれてね
「じゃあ、体は大丈夫なのね。よかったあ…」
「うん。でも、ホントにゴメン、ゴメンね」
「何、言ってんのよ。私たち、親友じゃない」
左側の薫が私の手を握って、力強く言葉をかけてくれた
「そうよ、そのシューズで走るおけいの姿、早く見せてね」
右側の絵美もニッコリ笑って、励ましの言葉だ
その後、例の話になった
...
「あのね、おけいが気を使ってるのわかってるから、最初に言うね。私たち二人はこれからも、今まで通りで接する。絵美とはそう決めたの。だから、そのつもりでよろしくね、これからも」
「薫…」
「だからね、私たちはあれこれ聞かない、細かいいろんなこと。おけいのことだから、人のことを考えて、大変なことでも勇気出してみんなの見えないところで踏ん張ってるの、私と薫はよく知ってるから」
「絵美…、ああ、二人とも…、嬉しい。ありがとうね。そんなにまで私を思ってくれるなんて。これからも友達でいてくれるなんて…」
感激だって
もう、感謝感激だよ