ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
凄絶!麻衣ロード/その11
麻衣
「会長さん、そこまで私を買ってくれて、ホント嬉しいですよ。こんな待遇を提示いただくことが、私にとってどんなにビッグチャンスなのか十分、理解できます。その上で、お断りするしかありません」
「…なぜだ!」
「私には、相馬さんの真髄が乗り移ってるんですよ。そうですね、すでに1年前から…。剣崎さんは承知してますよ。そうなると、普通の感覚は通用しません。私は死ぬまで自分を挑発し続けるんです。止められないんです。あなたは長い間、相馬さんと接し続けてきたはずです。なら、ここまででお分かりになるかと…」
「ううっ…」
いやあ、なんともいえない顔つきしてるなあ…、このじいさん(苦笑)
「で、そうなれば、もう一つのアプローチに対してもお答えする必要はありませんよね、諸星さん」
自分で言うのもなんだが、これは逆詰めだ
...
「今一度聞く。本当にいいのか?今の君の答えは、今後、”いろんな事態”をもたらしもたらしかねんのだぞ」
「はい。そこまで考えてのことですから。繰り返しますが、お気持ちは大変感謝しています。こんな生意気な小娘に、なんとありがたいことだと…。しかしながら、無理なんです」
「一応尋ねよう。それは、相和会側と協議したとか、あるいは剣崎君あたりから指示されたとか、そういうことでの答えなのか?」
「いいえ。自分の一存です。私はたとえ剣崎さんであろうと、トップの矢島さんであろうと、こうしろと言われて、はい分かりましたはありません」
「…」
おお…、ここでめちゃくちゃ怖い顔になった
...
「あの、もう一言だけ申し添えさせてもらいますね。もう少し早かったら、私の対応、違ってたかもしれません。その理由、まもなく耳に入ると思いますので…」
「その理由とやら、ここで聞けないのか?」
「申し訳ありませんが…」
「そうか…、残念だが、君とはこれっきりにしよう。最初に言った通り、無駄なことには労力を注ぎたくないからな」
「すいません…」
「最後に一つだけ教えてくれ。相馬さんの真髄とは何なんだ?」
「獣のように生きることです」
「ずいぶんと、抽象的だな」
「なら、この業界の方には、最もわかりやすい表現でお答えしましょう。”欲望の階段を登るような人生だけは送らない”、これを心の鉄則に生きていけるということです」
「…。大変わかりやすかった。では、”元気”でな…」
ここで顔デカの親分はホテルを後にした
...
決まったわ、これで…
この瞬間、”いろんなこと”を後押ししちゃったし、私…
麻衣
「会長さん、そこまで私を買ってくれて、ホント嬉しいですよ。こんな待遇を提示いただくことが、私にとってどんなにビッグチャンスなのか十分、理解できます。その上で、お断りするしかありません」
「…なぜだ!」
「私には、相馬さんの真髄が乗り移ってるんですよ。そうですね、すでに1年前から…。剣崎さんは承知してますよ。そうなると、普通の感覚は通用しません。私は死ぬまで自分を挑発し続けるんです。止められないんです。あなたは長い間、相馬さんと接し続けてきたはずです。なら、ここまででお分かりになるかと…」
「ううっ…」
いやあ、なんともいえない顔つきしてるなあ…、このじいさん(苦笑)
「で、そうなれば、もう一つのアプローチに対してもお答えする必要はありませんよね、諸星さん」
自分で言うのもなんだが、これは逆詰めだ
...
「今一度聞く。本当にいいのか?今の君の答えは、今後、”いろんな事態”をもたらしもたらしかねんのだぞ」
「はい。そこまで考えてのことですから。繰り返しますが、お気持ちは大変感謝しています。こんな生意気な小娘に、なんとありがたいことだと…。しかしながら、無理なんです」
「一応尋ねよう。それは、相和会側と協議したとか、あるいは剣崎君あたりから指示されたとか、そういうことでの答えなのか?」
「いいえ。自分の一存です。私はたとえ剣崎さんであろうと、トップの矢島さんであろうと、こうしろと言われて、はい分かりましたはありません」
「…」
おお…、ここでめちゃくちゃ怖い顔になった
...
「あの、もう一言だけ申し添えさせてもらいますね。もう少し早かったら、私の対応、違ってたかもしれません。その理由、まもなく耳に入ると思いますので…」
「その理由とやら、ここで聞けないのか?」
「申し訳ありませんが…」
「そうか…、残念だが、君とはこれっきりにしよう。最初に言った通り、無駄なことには労力を注ぎたくないからな」
「すいません…」
「最後に一つだけ教えてくれ。相馬さんの真髄とは何なんだ?」
「獣のように生きることです」
「ずいぶんと、抽象的だな」
「なら、この業界の方には、最もわかりやすい表現でお答えしましょう。”欲望の階段を登るような人生だけは送らない”、これを心の鉄則に生きていけるということです」
「…。大変わかりやすかった。では、”元気”でな…」
ここで顔デカの親分はホテルを後にした
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決まったわ、これで…
この瞬間、”いろんなこと”を後押ししちゃったし、私…