ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
果てなく、妖しく…その5
ケイコ
「それで、おけい。彼とはどうなった?戻ってから会ったの?」
薫がトーンの高い口調で聞いてきた
「あの…、それ、アキラさんのこと…、かな?」
私はおっかなびっくりで、まずは”確認”した
「そうよ。アキラさんとは順調に愛を育んでるんでしょ?警察の件だって、彼、ちゃんと理解してくれてて。平気なんだよね…」
「うん…、全然平気だよ。優しくしてもらってる、彼には。はは…」
とりあえずはそう答えておいた
「そうだよね。香月さんって、すごく包容力ありそうだもんね。おけいのこと、温かく迎えてくれてるよって、薫とも話してたんだよ。落ち着いたら、彼氏も一緒に4人で会おうよ」
絵美もすっかりトーンが高くなってるな…
...
「そうそう。おのろけ話、たっぷり聞かせてよ。陽子たちにはアキラさんとおけいのこと、まだ言ってないけどさ、今度いきなり彼、連れてっちゃえば。驚くよ。千葉の海、一緒に行った連中。ははは…」
「それいいね、薫。陽子たち、海で会った他のお兄さんたち、みんなタイプじゃないって、グチってたから。おけいが香月さんとラブラブなの見せられちゃったら、腰抜かすよ、きっと…」
どうやら、この二人はアキラもクスリで逮捕されたこと、知らないみたいだ
そうなら、言わない方がいいのかな、あえて私からは…
いや、いずれわかるかも知れないし、それなら先に言っといたほうが…
私は二人の話に笑顔で答えながら、頭の中は、かなり錯綜していた
...
「ああ、それから、陽子たちもそうだけど、おけいを知ってる子は今回のいろんなこと、全く変に思ってないから。心配いらないからね」
薫は思い出したような話し方だったが、たぶん、これも私を気遣ってくれてのことだろうな…
「そうだよ。おけいは有名人だから、私の高校でも今回の件、面白おかしくさ、それこそあることないこと話してる子、そりゃあいるけど。でもそれは本当のおけいを知らない人たちだから。気にする必要ないしね」
絵美…
参った…
二人とも、私とこうして会う前に、申し合わせしてたようだ
「ホントだよ、おけい。あなたの耳にもそういう中傷いろいろ入るだろうけど、気にしちゃダメよ。そういう人たちだって、おけいと友達なれば、ああ、この子は全然違うやって。すぐあなたのファンになっちゃうよ、はは…」
薫、絵美…、あなた達は本当にいい友人だ
ここまで私を信頼してくれて…
アキラのことは、今日はまだ話す勇気が出ないけど、私たちの”この先”がもう少しはっきりしたら、ちゃんと話すからね
可能な限り”本当”のことを…
真実を…
ケイコ
「それで、おけい。彼とはどうなった?戻ってから会ったの?」
薫がトーンの高い口調で聞いてきた
「あの…、それ、アキラさんのこと…、かな?」
私はおっかなびっくりで、まずは”確認”した
「そうよ。アキラさんとは順調に愛を育んでるんでしょ?警察の件だって、彼、ちゃんと理解してくれてて。平気なんだよね…」
「うん…、全然平気だよ。優しくしてもらってる、彼には。はは…」
とりあえずはそう答えておいた
「そうだよね。香月さんって、すごく包容力ありそうだもんね。おけいのこと、温かく迎えてくれてるよって、薫とも話してたんだよ。落ち着いたら、彼氏も一緒に4人で会おうよ」
絵美もすっかりトーンが高くなってるな…
...
「そうそう。おのろけ話、たっぷり聞かせてよ。陽子たちにはアキラさんとおけいのこと、まだ言ってないけどさ、今度いきなり彼、連れてっちゃえば。驚くよ。千葉の海、一緒に行った連中。ははは…」
「それいいね、薫。陽子たち、海で会った他のお兄さんたち、みんなタイプじゃないって、グチってたから。おけいが香月さんとラブラブなの見せられちゃったら、腰抜かすよ、きっと…」
どうやら、この二人はアキラもクスリで逮捕されたこと、知らないみたいだ
そうなら、言わない方がいいのかな、あえて私からは…
いや、いずれわかるかも知れないし、それなら先に言っといたほうが…
私は二人の話に笑顔で答えながら、頭の中は、かなり錯綜していた
...
「ああ、それから、陽子たちもそうだけど、おけいを知ってる子は今回のいろんなこと、全く変に思ってないから。心配いらないからね」
薫は思い出したような話し方だったが、たぶん、これも私を気遣ってくれてのことだろうな…
「そうだよ。おけいは有名人だから、私の高校でも今回の件、面白おかしくさ、それこそあることないこと話してる子、そりゃあいるけど。でもそれは本当のおけいを知らない人たちだから。気にする必要ないしね」
絵美…
参った…
二人とも、私とこうして会う前に、申し合わせしてたようだ
「ホントだよ、おけい。あなたの耳にもそういう中傷いろいろ入るだろうけど、気にしちゃダメよ。そういう人たちだって、おけいと友達なれば、ああ、この子は全然違うやって。すぐあなたのファンになっちゃうよ、はは…」
薫、絵美…、あなた達は本当にいい友人だ
ここまで私を信頼してくれて…
アキラのことは、今日はまだ話す勇気が出ないけど、私たちの”この先”がもう少しはっきりしたら、ちゃんと話すからね
可能な限り”本当”のことを…
真実を…