ヒートフルーツ【特別編集版第2部】/リアル80’S青春群像ストーリー♪
第4章ーこの愛を一歩、一歩ー
この愛を一歩、一歩/その1
ケイコ
美咲と中央公園で会っている
アキラも一緒に来てもらってね…
さっき、アキラは美咲とはじめましてのあいさつを済ませた後、噴水の反対側に歩いて行った
私と美咲の二人で話をさせようと、席を外してくれたんだ
で、今、頼んだ荷物を確認している最中だ
...
「お姉ちゃん、言われたものは持ってきたつもりなんだけど…。一応、確かめてみて」
荷物は、紙袋ふたつに洋服とか本とかぎっしり詰まっていた
こんな重いものを、ごめんよ、美咲…
「ああ…、助かったよ、ありがとうな。申し訳ないけど、次に持ってきてほしいもの、これに書いてあるから。頼めるか?」
私はメモを美咲ちゃんに手渡した
「…了解。大体ある場所も分かるから大丈夫だと思う。…あっ、そうだ!私もメモを渡すんだった…。はい、これ…」
今度は妹から私にメモが渡った
「これって…、美咲」
...
「お姉ちゃんが出て行ってから、電話がかかってきた人の履歴だよ。私が電話出たのは薫さんからの一回で、あとはお母さんが受けたんだけどね…。お母さんとは、泊りがけで出かけてるから、お姉ちゃんには電話があったことを伝えますって対応で取り決めてるんだ。それで記録を一緒に控えときましょうってね」
「そうか…。お母さん、私と美咲が連絡を取ることは予想してのことなんだろうな、きっと」
「そうだね。私がお姉ちゃんの部屋入ってさ、がさがさやってるのは知ってるみたいだし(笑)。でも、それでいいんじゃない?私がお姉ちゃんと会ってるのがわかってれば、お母さんも安心ってことになるよ」
お母さん…
...
美咲はアキラを気に入ってくれたようだ
「いい人そうだね、アキラさん。時間はかかるだろうけど、お父さんとお母さんも二人を認めてくれるよ、きっとさ。それまで、頑張って。ああ、今度バイト先、私も行っていい?」
「もちろんさ。さっき言った曜日の時間帯ならいると思うから。まあ、働いてるから話とかはできないだろうけどね、はは…」
美咲とは次に会う日程を決めて別れた
家路に向かう美咲の後ろ姿をしんみりろ見送っていると、隣のアキラが私の心を察してくれたのか、左の肩に手をかけくれた
柔らかい手のひらの感触…
そして手のひらは肩の上にあるのに、その感触は下にゆっくり降りて行く
左の胸あたりまで…
それは、私の心の中味を優しく撫でてくれてるようだった
ケイコ
美咲と中央公園で会っている
アキラも一緒に来てもらってね…
さっき、アキラは美咲とはじめましてのあいさつを済ませた後、噴水の反対側に歩いて行った
私と美咲の二人で話をさせようと、席を外してくれたんだ
で、今、頼んだ荷物を確認している最中だ
...
「お姉ちゃん、言われたものは持ってきたつもりなんだけど…。一応、確かめてみて」
荷物は、紙袋ふたつに洋服とか本とかぎっしり詰まっていた
こんな重いものを、ごめんよ、美咲…
「ああ…、助かったよ、ありがとうな。申し訳ないけど、次に持ってきてほしいもの、これに書いてあるから。頼めるか?」
私はメモを美咲ちゃんに手渡した
「…了解。大体ある場所も分かるから大丈夫だと思う。…あっ、そうだ!私もメモを渡すんだった…。はい、これ…」
今度は妹から私にメモが渡った
「これって…、美咲」
...
「お姉ちゃんが出て行ってから、電話がかかってきた人の履歴だよ。私が電話出たのは薫さんからの一回で、あとはお母さんが受けたんだけどね…。お母さんとは、泊りがけで出かけてるから、お姉ちゃんには電話があったことを伝えますって対応で取り決めてるんだ。それで記録を一緒に控えときましょうってね」
「そうか…。お母さん、私と美咲が連絡を取ることは予想してのことなんだろうな、きっと」
「そうだね。私がお姉ちゃんの部屋入ってさ、がさがさやってるのは知ってるみたいだし(笑)。でも、それでいいんじゃない?私がお姉ちゃんと会ってるのがわかってれば、お母さんも安心ってことになるよ」
お母さん…
...
美咲はアキラを気に入ってくれたようだ
「いい人そうだね、アキラさん。時間はかかるだろうけど、お父さんとお母さんも二人を認めてくれるよ、きっとさ。それまで、頑張って。ああ、今度バイト先、私も行っていい?」
「もちろんさ。さっき言った曜日の時間帯ならいると思うから。まあ、働いてるから話とかはできないだろうけどね、はは…」
美咲とは次に会う日程を決めて別れた
家路に向かう美咲の後ろ姿をしんみりろ見送っていると、隣のアキラが私の心を察してくれたのか、左の肩に手をかけくれた
柔らかい手のひらの感触…
そして手のひらは肩の上にあるのに、その感触は下にゆっくり降りて行く
左の胸あたりまで…
それは、私の心の中味を優しく撫でてくれてるようだった