筒井くんと眠る夜 〜年下ワンコ系男子は御曹司への嫉妬を隠さない〜
***
「も〜、またその話?」
『だってあなた、ずっと斑目家を待たせてるのよ?』
平日の朝からこんな話をするのは電話口の母。
「あちらだって27歳まで待つって言ってくれたじゃない」
『だからっていつまでも甘えてたら——』
そんな話ばっかりされるから、あなたの娘は不眠症で、他の男性と恋愛しようとしていて、年下の男の子にみだりがましく抱かれているのよ。
母と電話をしながら彼の脱ぎ捨てた服を整える。
筒井くんの服って全部じゃないけどハイブランドだったりして、高級ブランドの腕時計をつけてる日もあるし、私からのお小遣いで賄える範囲を超えてる気がする。
私が他の男性と恋愛したいって言ったら不機嫌になっちゃう筒井くんだけど、私の勘では彼の方こそ私以外にも相手がいる。
「筒井くんて、昼間とかうちに来ない日は何してるの?」
意地悪な質問だったかもしれない。
「ん? 俺のこともっと知りたくなった?」
「そういうんじゃなくて、素朴な疑問」
筒井くんは「ちぇっ」ってつまらなそうな顔をした。
「べつに。小遣い稼ぎとか」
ほらやっぱり。どうやってお小遣いを稼いでるかは聞かない方が良さそうね。私のことは少し乱暴に、他の人と同じように扱ってくれたらそれでいい。
「も〜、またその話?」
『だってあなた、ずっと斑目家を待たせてるのよ?』
平日の朝からこんな話をするのは電話口の母。
「あちらだって27歳まで待つって言ってくれたじゃない」
『だからっていつまでも甘えてたら——』
そんな話ばっかりされるから、あなたの娘は不眠症で、他の男性と恋愛しようとしていて、年下の男の子にみだりがましく抱かれているのよ。
母と電話をしながら彼の脱ぎ捨てた服を整える。
筒井くんの服って全部じゃないけどハイブランドだったりして、高級ブランドの腕時計をつけてる日もあるし、私からのお小遣いで賄える範囲を超えてる気がする。
私が他の男性と恋愛したいって言ったら不機嫌になっちゃう筒井くんだけど、私の勘では彼の方こそ私以外にも相手がいる。
「筒井くんて、昼間とかうちに来ない日は何してるの?」
意地悪な質問だったかもしれない。
「ん? 俺のこともっと知りたくなった?」
「そういうんじゃなくて、素朴な疑問」
筒井くんは「ちぇっ」ってつまらなそうな顔をした。
「べつに。小遣い稼ぎとか」
ほらやっぱり。どうやってお小遣いを稼いでるかは聞かない方が良さそうね。私のことは少し乱暴に、他の人と同じように扱ってくれたらそれでいい。