筒井くんと眠る夜 〜年下ワンコ系男子は御曹司への嫉妬を隠さない〜
理一郎さんとのことを、なんとなく言い出せないまま何日も経ってしまった。
筒井くんは相変わらずうちに来ているし当然のように一緒に寝ている。
だけど後ろめたい気持ちを抱えたままいつも通りにできるほど器用な人間じゃない。
「小夜ちゃんさぁ、何かあった?」
もちろん、勘の鋭い筒井くんが気づかないわけもない。
筒井くんの意地悪なところは、ベッドの中で、私の上で、こういう質問をしてくるところ。
なんとなく言いたくはないけど、嘘をつく気もない。だってそんな必要がない。
「あった、よ」
私を見下ろす筒井くんの眉が怒ったように困ったように一瞬ピクっと脈打った。
「正式にお付き合いすることになったの。音石さんと」
喉に何か詰まっているみたいに苦しくて、心臓が嫌な感じにドキドキしている。
「へぇ、なのにまだ俺に抱かれてるんだ」
筒井くんは冷めた声だけど、なぜか笑っていて少し怖い。
「だって……彼とはまだ、そんなんじゃないから」
「睡眠薬代わりに俺のこと使ってるんだ」
「そんなんじゃ——」
〝ない〟なんて言えない。実際そうしてる。
「ほんとに狡いな、小夜ちゃんは」
そう言った筒井くんの瞳は妖しく光を帯びていた。
次の瞬間、リップ音がして、デコルテのあたりに強い刺激が走る。
「え!? あ!」
筒井くんは相変わらずうちに来ているし当然のように一緒に寝ている。
だけど後ろめたい気持ちを抱えたままいつも通りにできるほど器用な人間じゃない。
「小夜ちゃんさぁ、何かあった?」
もちろん、勘の鋭い筒井くんが気づかないわけもない。
筒井くんの意地悪なところは、ベッドの中で、私の上で、こういう質問をしてくるところ。
なんとなく言いたくはないけど、嘘をつく気もない。だってそんな必要がない。
「あった、よ」
私を見下ろす筒井くんの眉が怒ったように困ったように一瞬ピクっと脈打った。
「正式にお付き合いすることになったの。音石さんと」
喉に何か詰まっているみたいに苦しくて、心臓が嫌な感じにドキドキしている。
「へぇ、なのにまだ俺に抱かれてるんだ」
筒井くんは冷めた声だけど、なぜか笑っていて少し怖い。
「だって……彼とはまだ、そんなんじゃないから」
「睡眠薬代わりに俺のこと使ってるんだ」
「そんなんじゃ——」
〝ない〟なんて言えない。実際そうしてる。
「ほんとに狡いな、小夜ちゃんは」
そう言った筒井くんの瞳は妖しく光を帯びていた。
次の瞬間、リップ音がして、デコルテのあたりに強い刺激が走る。
「え!? あ!」