この唄を君に捧ぐ(誰にも言えない秘密の恋をしました)続編
「グレープフルーツ食べるか?」
心菜に聞くとこくんと頷く。
スプーンで一房ずつ食べるのがきっと食べ易いだろうと、ヘタを上にして横に切る。
それを深皿に乗せ、フルーツスプーンを見つけ心菜に運ぶ。
「良く分かったね、ありがとう。」
力無く心菜が笑う。
俺の事は気にしなくていいからと、グレープフルーツを一房スプーンですくって口元に運ぶ。
心菜は一瞬躊躇したが、パクッとそれを食べてくれた。
「美味しい…。」
と呟くので、もう一房スプーンですくいながら食べさせる。
何度か繰り返すと、
「もう、大丈夫。」
と心菜が俺の肩に頭を寄りかからせて、クタッと身を預けてくるから、少しホッとして手を止める。
「少し、横になるか?」
そっと抱き上げベッドに連れて行く。
そっと寝かすと、
「蓮さんて、怖いくらいなんでも分かっちゃうんだね。」
と、心菜が微笑む。
「そりゃ、無駄に妊婦の参考書を読み漁ってたからな。」
と、苦笑いする。
「この4か月ずっと、心菜が今どんな状態で、どうしているだろうかと心配だったから、いろいろ調べたんだ。」
例え遠くにいても、心は寄り添いたいと思っていた。
「そんな前から妊娠した事気付いてたの?」
「山田看護師長がヒントをくれたから、何となく予感はしてたんだ。確信したのはこっちに来てからだけど。」
俺がそんなに前から予感はしてた事、山田看護師長が気付いていた事に心菜は驚いたようだ。
心菜に聞くとこくんと頷く。
スプーンで一房ずつ食べるのがきっと食べ易いだろうと、ヘタを上にして横に切る。
それを深皿に乗せ、フルーツスプーンを見つけ心菜に運ぶ。
「良く分かったね、ありがとう。」
力無く心菜が笑う。
俺の事は気にしなくていいからと、グレープフルーツを一房スプーンですくって口元に運ぶ。
心菜は一瞬躊躇したが、パクッとそれを食べてくれた。
「美味しい…。」
と呟くので、もう一房スプーンですくいながら食べさせる。
何度か繰り返すと、
「もう、大丈夫。」
と心菜が俺の肩に頭を寄りかからせて、クタッと身を預けてくるから、少しホッとして手を止める。
「少し、横になるか?」
そっと抱き上げベッドに連れて行く。
そっと寝かすと、
「蓮さんて、怖いくらいなんでも分かっちゃうんだね。」
と、心菜が微笑む。
「そりゃ、無駄に妊婦の参考書を読み漁ってたからな。」
と、苦笑いする。
「この4か月ずっと、心菜が今どんな状態で、どうしているだろうかと心配だったから、いろいろ調べたんだ。」
例え遠くにいても、心は寄り添いたいと思っていた。
「そんな前から妊娠した事気付いてたの?」
「山田看護師長がヒントをくれたから、何となく予感はしてたんだ。確信したのはこっちに来てからだけど。」
俺がそんなに前から予感はしてた事、山田看護師長が気付いていた事に心菜は驚いたようだ。